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とりあえず、ペンと紙さえあればいい

趣味の創作を中心に色々書いてます。

PVが欲しかったら、絶対にやっちゃいけない投稿ネット小説の設定

創作 小説 設定

私は「小説家になろう - みんなのための小説投稿サイト」というサイトで、細々と小説を書いて投稿しています。

細々し過ぎたためか俗に言う底辺作家の名を欲しいままにしています。

底辺作家とはブックマーク(略称ブクマ、他サイトでいうお気に入り)登録数100未満の作家のことをいいます。

そんな少ないPVを稼ぎ出す私がいうのもなんですが、壊滅的にPVが悪い作品があります。

コミッガール!~100%ユルイけど真面目に少女漫画家目指してます~』というものです。

 

 

『コミッガール!』あらすじと「こりゃ、アカン」と思った経緯

漫画本のイラスト

『コミッガール!』は女子高生の春子が少女漫画家を目指すという青春小説です。

ちなみに、これ『けいおん!』のアニメに触発されて作ったもので、こういう普通の女の子が頑張るみたいなストーリーや『らきすた』といった普通の女の子の日常がとりあえず流行っていた時代のものです。

PV数が壊滅的に駄目で、最近だと投稿しても1日で17PVくらいです。

そのため、年2回ほどテコ入れをしてみるのです。

 

今までにやって効果がなかったテコ入れ

・新しいエピソードを追加してみる。

・駄目っぽい要素を修正してみる。

・文字量が長い話は分割してみる。

 

以上のことをしたのですが、全然ダメ。

去年の2月頃に『コミッガール!』に何か手を加えてあげたくなり、加えても成果など出ず、今年の2月頃にも手を加えました。成果は出てないでしょうね。

こりゃ駄目だって思って、PVもブクマも見なくなりましたもの。

見られたかったら、投稿時間も気にしなきゃとのことですが、いつ投稿しても同じなので、朝っぱらの5時に投稿しています。

 

 

読まれている小説と『コミッガール!』の違い

自分流テコ入れをしても駄目だったので、さすがに、何が駄目なんだろうと思って、読まれている小説と『コミッガール!』を比べました。

そうしたら、きちんと違いがありました。

 

読まれている小説の例

・主人公は昔、そのジャンルにおける天才だったが、長らくそれに携わってはいなかった。

・物語が始まる前から、主人公には技術や知識がある。

・とりあえず、主人公は能力がある。

 

『コミッガール!』の残念な設定

・主人公がズブの素人

 

 

PVが欲しかったら、主人公がズブの素人は絶対駄目! 欠点だらけだぞ!!

穴の空いた靴下のイラスト

まず、ズブの素人が成りあがるには、それなりの修練が必要です。

アニメ『けいおん!』では主人公が素人の唯ちゃんで、あまり練習の描写はありません。

それでも、ギターはきちんと弾けています。

このため、一部の視聴者の感想として、

『あんま練習してねーじゃねーか! それくらいの練習でなんでギターが弾けるんだよ! ご都合主義か!』

というものを抱きました。

私も少し思いました。

けいおん!』を制作した京アニは唯ちゃんに、CMやアニメの放送外の時間に努力してもらうという選択をしたのかもしれません。

ちなみに、私はズブの素人が一応なんらかの技能を最低限でも習得するために練習は必要だろうと思い、絵の練習シーンをたくさんぶちこみました。

そうしなければ、作者の頭の中で整合性が取れないからです。

結果的に、きちんと練習シーンや修行シーンを入れたため、

『うわ! 長。これが冗長ってやつか。作者もうちょっと考えろよ!』

こうなります。

私は『コミッガール!』を読み返していて、こう思います。

ズブの素人主人公は練習しなければ、ご都合主義となり、練習させれば冗長となります。

ズブの素人主人公はどちらに転んでもいいことなんてありません。

 

 

じゃあ、どうすればいいの?

ズブの素人主人公では技能を習得するまでどのような展開であってもいいことはあまりありません。

そのため、ズブの素人主人公が流行しない限りは、元から主人公は技能を習得しているという設定にするのが一番いいという結論に達しました。

それならば、書き手も読み手も、「元からそういうものを習得してるんだから、当然だよな」と納得します。

好例が、『響け!ユーフォニアム』で主人公はガキンチョの頃からユーフォニアムという楽器をやっています。

ズブの素人は主人公の友人だけで充分です。

ズブの素人設定にしたいのなら、むちゃくちゃ才能があって、練習なんてやんなくても出来た今思い出したが、実は前世にやっていたから、余裕で出来たんだというようなものが好ましいです。

これらなら、ズブの素人がいきなり成功しても「ご都合ではあるが、才能あるならしょうがないかな」「前世でやってたって本人が言ってんだからしょうがない」と読者も納得せざるをえません。

前世でやっていたおかげで、俺チートというストーリーは異世界転生物の定番となってもいますね。

 

 

PVを追うだけがアマチュアの小説じゃない。

PVがヒドイ青春小説『コミッガール!』を元に悪い例をご紹介しました。

しかし、読み返したことで、アマチュアだからこそ、PVだけを追い求める必要がないことにも気付きました。

この物語にはプロを目指していた頃の私の葛藤や理想、気持ちと色々なものが込められていることに気付いたからで、一種の自分史だったのです。

最近、「PV欲しいよー」と騒いでいたのですが、読み返したら初心に戻ることが出来ました。

変な欲とか出して、自分の創作道がちょっと脇道に逸れそうになった時に読み返す作品が『コミッガール!』です。

それだけ、私の初心が込められています。

初めは当然、そんなことも分からないで、「PV欲しいよー。なんで読まれないんだろう」と思っていたのですが、気付いてからは思わなくなりました。

当然です。これは私が私のために書いた私専用小説なんですから。

PVを欲しがるほうがどうかしていました。読者もごく少数なわけです。

でも、自分の作品を未来の自分への教訓やエールとして残したり出来るのはアマチュアの特権だとも思います。

自分のために書いているのですから、ブクマやPVはほんのオマケ。

プロの作品やPVをたくさん稼ぐ作品を書きたい場合は自分専用作品ではなくなってしまいますから……。

自分専用の作品なら、ネットに投稿する意味ないじゃんという意見は当然あると思います。気付いたのが投稿後なのだから仕方ない。削除はしません。

理由はネットに投稿したほうが読みやすいのと、規約で削除しないでくれと書かれているから。削除がなんか申し訳なくて。

 

 

まとめ

投稿しているネット小説にPVがほしい場合は、どうしても他作品の読者に受けている要素を詰め込む必要があります。

読まれるためには当然の行いです。

そのため、読まれない要素であるズブの素人主人公はやめたほうが無難な設定です。

無駄に練習シーンを序盤にいれると冗長になり、リピーターもいません。

練習シーンを入れなければ、ご都合主義となります。

そのため、PVは悲惨です。

しかし、PVに拘らず、自分向けやたった1人にだけ向けて書くという書き方を出来るのもアマチュアの特権です。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

ncode.syosetu.com

『映画ドラえもん新・のび太の大魔境』野暮だが、気になることがある。

映画 アニメ 感想

映画を見たいが、いい映画がないという時に見つけたのがアニメ映画『映画ドラえもん新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~』です。

本当は実写の邦画を観たかったのですが、映画は映画です。

ドラえもんは子どもの時以来でした。

中盤少々飽きましたが、面白いと思います。

簡単なあらすじは夏休みに犬を拾ったのび太が、ジャイアンとスネオ、しずかちゃん、ドラえもんと一緒にどこでもドアでアフリカのジャングルに行って、最終的には犬の国に辿り着き、問題を解決というもの。

これは昔ののび太の大魔境のリメイク作品のようで、ネットのレビューを観ると、かなり元作品に忠実なようです。

画像を確認しましたが、リメイク版のペコのほうが可愛いです。

同じデザインで、色も白で、全く同じ犬なのに、こうも違うものなのですね。

さて、それよりも気になったことがあります。

野暮なのは分かっていますが、のび太たちはアフリカのジャングルを気軽な軽装で行き、お散歩気分で進んでいましたが現実でもあんな感じでいいのか? ということ。

 

 

ジャングルに行ったのび太たちの服装は?

映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~[映画ドラえもんスーパープライス商品] [DVD]

上記のようにもう、いつも通り。

アフリカのジャングルの中を、東アジア日本国夏型服装で突っ走ります。というか、ジャイアンをいじくり倒します。

ただ、ジャングルの中を歩くだけなので、当然、暇を持て余し、ジャイアンに猛獣引き寄せマントを無断でつけ、猛獣ホイホイ野郎にし、猛獣に追いかけ回させます。

のび太たちは無邪気にジャイアンに寄って来た猛獣を秘密道具でもてあそぶという展開です。

後半の伏線とはいえ、乱暴者で少々、頑丈そうな友人を平気で猛獣寄せに使うのび太たちが無邪気過ぎて怖ッ!

ジャイアンの人徳のなさの表れなのでしょうか……。

常日頃から、友人を大切にしなければ、猛獣の餌同然に身を落とすことになるという教訓がこめられているのでしょうか?

 

 

ジャングルの服装とは?

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ジャングルといっても様々で季節や時期によっては、夏でも東京よりも過ごしやすい場所もあるとのこと。

なら、日本と同じ服装でいいじゃんという感じもしますし、欧米人では半袖や半ズボンの人も多いといいます。

しかし、ヒルや蚊、草などで体が傷つくこと、上からヒルが落ちてくることを考えれば、長袖長ズボンに帽子が好ましいとのこと。

虫よけスプレーさえあれば、Tシャツくらいはいいのかもしれませんが、ヒルに血を吸われるのは嫌なので、個人的には長袖長ズボンにしたいところ。

靴に関しては結構自由らしく、スニーカーでもいいらしいです。

あとは通気性のいい雨具があるといいとのこと。ただ、アニメだと雨が降ったら、ドラえもんがどうとでもしてくれますよね。

虫よけスプレーに関しては、日本製のは海外の虫には効かないものもあるそうなので、現地調達が好ましいそうです。

のび太たち、現地金なさそうなんですが……。ま、虫よけもドラえもんがなんとかしますよね。

 

 

ジャングルのその他注意

ジャングルによっては、のどが渇きやすい気候だそうですし、現地の水は腹を下す可能性があるので、水を用意したいところ。

ただ、現地の水を飲まなくても腹を下す時は下すので、薬くらいは持っていく必要はあります。

あまりにも下して、お尻の穴が痛くなり過ぎてしまった場合、トイレットペーパーではなくて、水で濡らした手でお尻の穴を拭くのが良いそうです。難易度が高過ぎるんですけど……。

その他にも軍手や懐中電灯といったものとそれらを入れる小型のリュックとかも用意しするのがベスト。

ここまで用意すると、のび太たちの家族だってさすがに、「家出の準備だろうか」って怪しみそうですが、アフリカ旅行です。どこでもドアでの入国なので、密入国なのでしょう。

アニメではいざとなったら、ドラえもんがなんとかするので、水や雨具といった必需品や軍手といったあれば便利なものを持っていくという発想は、ハナッからのび太たちにはなさそうですが。

やっぱり、なんでも出来るドラえもんのようなチートがパーティにいると安心感が生まれるのでしょう。

 

 

まとめ

現実のジャングルでは長袖長ズボンが推奨されます。

ジャングルの場所や環境によってかなりの量の蚊や虫が発生したり、のどが渇くといったことがありますが、のび太たちが歩いたジャングルは気候には恵まれたようです。

アニメののび太たちはお散歩気分感がすごく出ていて、観光地化されたジャングルならばそれでよいのですが、観光地化されていない限り、シビアに挑んだほうがよいとのことです。

現地の食べ物で腹痛になる可能性もあるので、食べるなら薬はせめて用意したいところ。

ただ、ドラえもんはロボットなので、水や腹痛といったところまで、頭が回らない可能性もありますし、のび太たちだって、どうも下調べや下準備をしたわけではなさそうですから、冒険の途中に猛獣がいる程度の認識だったと思います。

動物と触れ合い過ぎれば、傷つく以外にも妙な病気になるというリスクもあったのですが、そんなことも知らずに猛獣を呼んじゃって……。のどかだなーと思います。

アニメ映画の服装や入国の経緯について気にするなんてとても野暮なことではありますが、ジャングルって歩き回るのが辛いというイメージがあったので、あんなにお散歩気分で歩き回れるものなのかどうしても気になってしまいました。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

初心者でも色々なポーズのキャラを描ける「POSEMANIACS」がスゴ過ぎ!

創作 イラスト

私はイラストを描くことが趣味でありながら、大きな欠点がありました。

それはポーズを描けないというもの。

描けるポーズは起立してるような直立不動、姿勢正しく座るというとても単純なものばかり。

しかも、ポーズが描けなくて、結局はバストアップになってしまうということもあります。

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このイラストは「Lostrage incited WiXOSS」の主人公すず子。

頑張っていい感じのポーズを描こうと思って、1時間悩み、結局描けず、この単純なバストアップに落ち着きました。

そんなポーズで悩みに悩みまくった私を救ってくれたサイトがあります。

 

「POSEMANIACS」がマジでスゴイ!

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Posemaniacs.com - 絵の練習用ポーズモデル

このサイトは一皮むけて、筋肉になった状態の3Dポーズモデルを検索することが出来るサイトです。

このサイトでは1000以上のポーズがあるので、見ているだけで描きたいポーズか描きたいポーズに近いポーズが見つかります!

白い紙の上で悩む必要はもうありません。しかも、ポーズは左右に回転させることが出来るんですよ!

いたれりつくせりです!

 このサイトはどうも個人運営のように私には思われました。

管理人の方、スゴ過ぎます。

 

 

描いてみました

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↑のポーズを元にして描いたのが……↓

 

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「Lostrage incited WIXOSS」のドーナというキャラです。

バランスが少々悪く、納得はしていないのですが、気付いたのが完成後。

ひとまず、ここまで描けたということのほうが私には大切です。

手の位置は変えてあります。

全身を描きたかったのですが、紙の大きさがちょっと足りませんでした。

大きく描き過ぎました。

「なんだ。立ってるだけじゃん」というポーズではありますが、こういうのって簡単なようでいて難しいです。

紙に何回もアタリを描き、「描けないよー」と悩んでいた頃に筋肉を見て気付きました。

「あ、体が微妙に斜めを向いているみたい」

これでようやく、アタリが完成し、ラフを描き、服や顔、髪を描き込み、色塗りとなりました。

 

 

まとめ

私は色々なポーズを描きたいとの思いから模写とかもしたのですが、うまくいきませんでした。

普段から模写をして、色々なポーズを描けるように練習するよりも最初からポーズを見ながらイラストを描いたほうが全然楽です。

写真のポーズ集も発売されていますが、「POSEMANIACS」のメリットは、

  • 筋肉レベルで人体が分かる。
  • モデルを回転出来る。
  • 基本、無料で利用出来る(寄付を募集しています)。

描いてみて分かりましたが、筋肉レベルで人体が分かるということとモデルを回転出来ることはすごく大きなメリットです。

お陰で体の向きをきちんと把握することが出来ました。

私のように、イラストを描くのは好きだけれど、ポーズを描けないよーという人はぜひ、ポーズマニアックスを参考にしてみて下さい。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

物語を作る時にやっちゃいけないと思った3つのストーリー展開

創作 小説 ストーリー構成

小説を書くのも好きですが、小説を読むのも大好きです。

読んでいると、ワクワクしますし、時が経つのも忘れてしまいます。

アマチュアが書いたネット小説もプロが書いた小説も等しく読んでいます。

アマチュアにはアマチュアの良さがあり、プロにはプロの良さがあります。

しかし、中には、「えー!?」と思ったストーリー展開があります。

正直、やっちゃいけないと思いました。そして、「あ、そういえば、昔、同じことしてた」とハッと気づき、自分の黒歴史と向き合ってしまった次第です。

やっちゃいけないが昔の自分がバンバンやっていたストーリー展開を3つまとめました。

 

 

1,主人公が活躍しなくなる。

以下は極端な例

序盤

主人公「よっしゃ! 世界救うぜ!」

ヒロイン「頑張ってね!」

サブキャラ「頑張ろう!」

中盤

モンスターと戦う一行

ヒロイン「なんて強いモンスターなのかしら」

サブキャラ「本当に強い」

主人公魔物を追い詰めるが、サブキャラが留めを刺す。

ヒロイン「やったわー!」

主人公「よっしゃー。次行くぜ!」

終盤

ラスボスとの戦闘

サブキャラ「こいつを倒せば、世界は平和だー!」

ヒロイン「がんばりましょう!」

ラスボスを倒す。

サブキャラ「終わったぜ!」

ヒロイン「終わったわ!」

主人公「……」

 

このように主人公は徐々に出番というか身の置き場というか立場というものがなくなっていき、最後は、「お前はいないほうがいいんじゃないか?」という展開に落ち着いてしまいます。

理由としては作者が主人公よりもサブキャラを好きになってしまったというのが考えられると思います。

なんというか、読者である私は主人公目線で物語を読むので、サブキャラが主役の代わりに活躍をしてしまうと、肩透かしを食らったような気分になります。

現実に主人公を置き換えると、徐々に居場所をなくし、リア充を眺める空気君になるようなものです。

そのため、読んでいて、頭に「主人公は?」という疑問は浮かんでも爽快感とかないんです。

他の作品では皆が主人公に気を使って、主人公の問題を主人公の手を煩わせることなく、知られることもなく、影から解決していました。そのため、前半は主人公として出番がとても多かった主人公は、物語が進むにつれて、特にやることがなく、日常生活を送るだけとなったため、描写は後半でほぼなくなり、EDでは笑っているだけとなりました。

これも主人公が置き去りにされていて、読んでいて釈然としませんでした。

これは、主人公の選択を間違えているパターンだと思います。

主人公やサブキャラがある人物が抱えている問題を、この人物に知られないように解決するなら、分かります。

あとは主人公の問題を主人公自身で解決するというストーリーも分かります。

この手の作品を読むと、主人公が問題を解決するからこそ、主人公なのだということを実感します。

ただし、主人公には以下の2タイプあります。

  • 自ら活躍し、問題を解決するタイプ。
  • 人物A(大抵超人か変人でこの人物の視点では物語を展開させられない)の活躍を助手や部下、友人の立場から語る語り部タイプ。

語り部タイプの主人公は最初から最後まで別の人物の活躍を語りますから、自ら活躍するタイプの主人公がいきなり語り部タイプになることはほとんどありません。あるとすれば、主人公を別人物に明け渡した時でしょうか。

ただ、語り部タイプが人物Aを精神的能力的に超えようとする時は自ら活躍するタイプに変わります。

主人公が活躍しない作品にしないために出来ること

1.主人公を活躍させるストーリーにする。

2,プロットの時点で主人公を変える。

3,主人公の物語を完結させてから、サブキャラの外伝を作り、大活躍させる。

 

 

2,主人公が馬鹿過ぎる。

極端な例

ヒロイン「ここに隠れていて。見つかったら、あなた捕まっちゃうわ」

主人公「おk」

主人公、隠れているのに飽きる。

主人公「ちょっくらスロットでもやりいくかー」

隠れ家脱出

悪の組織の手先っぽいの「いたぞー! つかまえろー!」

主人公「うそーん」

その後、主人公を救出しようとしたヒロインも捕まる。

敵っぽいの「主人公を助けてほしくば、世界征服に加担しろ。兵器を作れ」

サブキャラ「そんな……」

敵っぽいの「さもなければ、ヒロインと主人公の命はないぞ」

サブキャラ「やります!」

追い詰められるサブキャラ、囚われの主人公とヒロイン

主人公「ここから逃げるか」

しかし、主人公、物音をさせたせいで、あっさり捕まる。

ヒロイン、主人公がヘマしたせいで、人体実験されそうになる。

サブキャラ、ヒロインを助けるためにも更に追い詰められ、兵器を作る。

最終的に主人公は世界を救うため、兵器と心中。

 

2度の主人公の過ちのせいでサブキャラとヒロインはどんどん窮地へと追い込まれていくという展開です。

しかも、主人公の過ちが結構、軽い。なんというか凡ミスケアレスミスの範囲を出てません。

きっとお書きになられた方は最後の主人公の兵器と心中という展開を悲劇的なものにしたかったのだろうなと推測します。

残念ながら、主人公の自業自得感とざまぁという感情しか生まれず、ニヤニヤしてしまうというのが正直なところです。

これ、私が小説を描き始めた頃にむっちゃやりました。

理由は、小説の描き方の本に、

「主人公をとことん追い詰めろ」

と書かれていたから。

追い詰め方にもちゃんと方法があるものだということに、別の小説の描き方を読んで気付く始末。

物語はいかに主人公を追い詰めるかが肝になるのは確かで、とても重要なものです。

しかし、その時、主人公が凡ミスを連発してはいけません。

凡ミスで窮地に陥っても主人公の頭が悪い性格がそそっかしいというだけで片付けられてしまい、物語終了時に読者はカタルシス(すごく簡単に説明すると、気持ちのいい読了感や感動)が得られません。

主人公が馬鹿過ぎると言われない作品にするために出来ること

主人公が窮地に陥る時、凡ミスではなく、主人公ではどうすることも出来ないものをキッカケにすること。

  • 災害や事件、両親の離婚、恋人の不倫や浮気といった予期せぬ出来事に遭遇させる。
  • 他人から陥れられたり、犯罪被害に遭うといった悪意に満ちた行動の被害者になる。

 

 

3,展開が斜め上でついていけない

極端な例

アイドル「マネージャーさん、今日もよろしくお願いします」

男マネ「よろしく」

二人は恋愛感情を抱きあうが、なかなか言えない。

男マネは苦悩する。

そこにある日、ある男が現れる。

男「私は世界を牛耳る時間警察の一員です。アイドルさんは将来、世界に甚大な被害をもたらす独裁者を産むことになります。それはあなたの子どもでもあるのです」

男マネ、ポカンとする。

 

本当に極端な例なのですが、普通の現代を舞台にした恋愛や青春友情ものだと思ったら、こういう人が唐突に出てくる作品がごくたまにあります。

読んでいると、「ハ?」ってなって、頭に「?」がいっぱい浮かんできます。でも、予定調和のプロ作品に比べて、斜め上をいく展開が面白いので、こういう作品嫌いじゃありません。

私もこういう作品を昔、書いたことがあります。なんのコンセプトもなく、普通の青春学園物を作った挙句、ストーリーに悩んで唐突にミステリーにしちゃったんです。

ストーリー展開に困っちゃって、思いついた瞬間に、「こうしておけば大丈夫」とすごく安心しました。

本当は安心しちゃ駄目なんですけど。

映画の試写会のCMの感想「意外過ぎる展開にビックリ」が放送されることもありますし、本の感想でも「意外過ぎる展開にビックリ」というものはあるっちゃあるのですが、意外も突き抜けるとビックリじゃなくて、「斜め上過ぎて、ついていけない」という評価が下されてしまいます。

展開が斜め上でついていけない作品にしないために出来ること

1,プロットをしっかりと作る。

2,数日の間を開け、作ったプロットを見直す。

3,何かしらの伏線を入れる。これで、変な組織が出てきても読むほうも覚悟が出来ているのでビックリしなくなります。

 

 

上記のパターンをやらないためにどうすればいい?

基本的にどのパターンでも改善点は一緒です。

小説の書き方の本も少し読んでみながら、アマチュアの方が書かれた小説を読み、やってはいけないパターンを知る。

プロットを作り込むことも大切ですが、その前にやってはいけないパターンを知る必要もあります。

そうでなければ、やってはいけないパターンのストーリーのプロットを一所懸命作るということになりかねません。

小説の書き方の本を否定は出来ませんが、良い面と悪い面の両方があります。

良いほうに作用すればいいですが、悪いほうに作用したら、間違ったやり方が正しいとインプットされてしまいます。

これは小説の書き方の本が間違っているのではなく、読み手の解釈が間違っていることに問題があります。

良い作品を書くためには2つの方法しかありません。

  • プラスの要素を伸ばす。
  • マイナスの要素を潰す。

 

マイナス要素を潰すのはプラスの要素を伸ばすより遥かに簡単です。

そのためには、マイナス要素のないプロの作品を読むよりも玉石混交のネット小説のほうが色々なマイナス要素を知ることが出来るので、タメになります。

少なくとも私はプロの作品を読むより、勉強になりました。

設定作りには時間が掛かるので、設定を作りながら、アマチュアの小説を少しずつでも読み進めるのがいいと思います。

たくさん小説投稿サイトがありますから、簡単に読むことが出来ます。

公募(新人賞)の1次選考落選作を検索ワードを変えながら、探すのがコツです。

公募の長編はネットの連載小説と違い、複雑かつ量の多いストーリー構成と設定を要求されるため、ボロが出やすいように感じます。

小説の新人賞では1次選考で9割が落とされます。中には送る出版社を間違えた作品もありますが、未熟な小説もこの時点でふるいから落とされるため、学ぶにはうってつけの作品が多数存在します。

しかし、2次選考作品以降になると、ガクッと減り、タイトルを変えて違う出版社に送れば、受賞するんじゃないかという作品も見受けられるようになりますから、1次選考落選作を探すことが重要です。

 ライトノベルの賞に応募されたものならば、2時間以内で読み終わる作品がほとんどなので、効率よく多くの作品を読むことも出来ます。

 

 

まとめ

自分が読んだネット小説と昔の自分が書いた作品をダブらせたために、この記事を書きました。

小説を書き始めた頃、手探り状態だったのでどう書けばいいか分からないながらも、なんとか完成させていました。

物語作りにはやっていいこととやってはいけないことがあることも体験でなんとか学んできました。

そのため、上記の3つのパターンも小説を書き始めた初期ではバンバンやっていました。

この記事で挙げた3つの作品パターンに出てきた極端な例は完全な創作です。

 

思った以上に長文となってしまいましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

【公募】第13回畳川柳に挑戦!

公募 川柳

突然ですが、畳というのは室町時代に生まれたのだそうです。

家に畳の部屋はないけれど、畳は大好きという方は多いといいます。

現在では4月29日と9月24日が畳の日になっています。年に2回も記念日があり、畳もさぞ幸せなことでしょう。

ちなみに、明太子も年に2回も記念日があります。

明太子はどうでもよくて、年に2回も記念日があるだけあり、しっかりと畳に関する公募があります。

それが畳川柳です。

 

概要

畳をテーマとした川柳を募集。

畳のある暮らしのPRとして公募を行うそうです。

ユーモアのある作品を募集しているとのことです。

主催は熊本県い業生産販売振興協会

応募方法 はがきかメール。1人3点以内の応募です。

〆切 2月28日消印有効

 金賞1点3万円 銀賞2点2万円 銅賞5点1万円 ほか賞あり

学生さんが入賞した場合は図書カードになります。

発表 6月(予定)

前回応募数 3566点

年々応募数が減っています。これは畳のある家で暮らしていない人が増えたことも理由でしょうか。

 

過去の入選作傾向

過去の入選作品は家族をテーマにしたほのぼのとしたものに畳を絡めたものが多いのが特徴です。

「おもてなし」や「いいね」という当時の流行を取り入れたものもあります。

畳の部屋以外にも畳替えといったイベントに関するもの、畳のリラックス効果を読んだもの、夏は涼しく、冬は暖かいという畳の性質を読んだものもあります。

 

 

畳にまつわるエピソードを調べる。

私には畳にまつわるエピソードはないので、イメージを膨らませるために調べてみました。

グーグルで調べれば本当に何でも出てくるものですね。

 

主なエピソード 

  • いぐさの香りがいい。
  • 畳の部屋を子ども部屋にしたら、粘土が畳の目に挟まって困った。
  • 畳の上での昼寝は気持ちいい。
  • 畳が月日がたちボロボロ。
  • 畳が欲しいけれど、手入れが面倒。

このようなものが見つかりました。そういえば、私の家の畳もボロボロな上に、湿気によりカビが生えたこともありました。これは川柳には出来ませんね……。

ちなみに、最後のエピソードに関してですが、今では和紙畳というものがあります。

これはいぐさのものに比べて、耐久性の高さがウリです。しかし、お値段は高めです。感触はよいらしいのですが……。

 

 

畳の性質とは?

  • 吸音・遮音効果
  • 湿度調節効果
  • 温度調節効果
  • 空気清浄効果
  • 弾力がある

フローリングに比べて、畳は弾力がありますし、床よりも冷たくないと思っていましたが、畳の性質だったのですね。

他にもいぐさの香りにはリラックス効果があるとも言います。

ただ、基本は植物が材料なので、ダニが繁殖しやすいという欠点も。

これにて下調べは完了です。

早速、畳川柳を作ろうと思います。

 

 

ほのぼのとした川柳を作る

ユーモアのある川柳ということでしたが、

 

「ユーモアでてこなーい!」

 

自分にはユーモアの欠片もないのでしょうか。いくら考えても思い浮かぶことはありませんでした。

毎回、エンタの神様も見てるし、笑点も見てるのに……。

気持ちをさっさと切り替え、今度はド定番もの「家族」「ほのぼの」を念頭に置き、川柳を考えます。

やっぱり最後は定番ものが強いと思う!(根拠はナイ)

 

結局、私が作った川柳は……

 

・畳べた褒めヨイショ系

・家族と畳は良いよね系

 

以上がテーマの作品を3点こしらえました。

 

 

まとめ

畳川柳は年々応募者が減少しており、「もしかしたら、チャンスがあるかも」と思わせてくれる素敵な公募です。

畳はとても気持ちのいいものなのですが、お手入れが面倒という理由で敬遠されたり、元々ないという家もありますから、人によっては畳がテーマの川柳は作り辛いのでしょう。

 

発表は6月の予定です。楽しみです!

現代ものでも時代考証が必要だと思った理由

創作 物語 設定 小説

時代考証というのは時代物の作品を書きたい時に行うもので、その時代の常識や文化、風習をきちんと知り、作品に反映するために行うものだと思っていました。

時代劇作家などは時代考証のために何百冊もの本を読んでいると聞いたことがあります。

ただ、この時代考証は時代物に限らないということを漫画を読んでいて思いました。

 

 

違和感を持ったある漫画

直接、作品名をあげるのは憚られますので、少し変えた形でここに書きます。

 

ある中年の女性が自分の若い頃のことを回想していました。

その時の回想に登場した人々の服装がとても2010年代ぽかった。

 

細かい所なのですが、中年の女性は40代から50代に見えたので、少なくとも1980年代から1900年代の人々がする装いではありません。

続きは読むのですが、

「あー、気になる! どうしてこんな今風のオサレな格好をしているんだー!」

と、思ってしまい、ストーリーが頭の中に入ってはきませんでした。

服装の違和感というだけなので、時代考証というほど大げさなものではないのですが、書き手としてこういう細かい部分もとても大事なんだということに気付きました。

 

 

少し昔のファッションを知るには?

インターネット社会なので、「ファッション、80年代」と検索するだけですぐにどのようなものが流行していたのかを知ることが出来ます。

そのため、私は読みながら、

「少し調べてほしかった……」

と、作者の方の仕事を無駄に増やすようなことまで考える始末。細かい部分なんだから、ほっときゃいいのにというのは私も分かっています。でも、引っ掛かる!

昨今、引っ掛かりがない生活を送っていたためにこのようなことになってしまったのでしょうか……。

 

 

まとめ

今回の話はとても細かいものなので、時代考証という言葉は少し大げさだったかもしれませんが、当時を再現するということで時代考証という言葉を使いました。

物語の書き手にとって、面白い物語を書くための努力も必要ですが、読み手の「あれ?」という引っ掛かりをなくす努力も必要だということが分かりました。

本当に細かい所でも、一度、気になっちゃうともうお話が頭に入ってこないということも実感をもって痛感しました。

些細なことならインターネットで調べればすぐに出てくるのできちんと活用していきたいです。

特に、自分が幼い頃もしくは生まれる以前のことを描写する時は念のため、調べるという癖をつけたいと思います。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

【2次創作】WIXOSSアン小説6(完結)

2次創作 アニメ 小説 創作

第1話を読んでいない方はこちら↓からどうぞ

aisakayo.hatenablog.com

 それから、杏はセレクターバトルに明け暮れた。

 1勝した後に2敗し、後がなくなったこともあれば、2勝した後に1敗したこともある。

 なかなか3勝出来なかったが、元々、負けん気が強いほうだった上に、ジャンヌのカードを出るという願いを叶えるためにバトルにのめり込んだ。

 ジャンヌがどのように杏を守るのか見当もつかなかったが、今は3勝することだけを目標にし、放課後や休日は街をさまよった。家にいる時はジャンヌと一緒に他のルリグやウィクロスの研究をした。

 

 そして、ある日の夕方、とうとう杏は3勝をした。

「勝った……」

 杏が涙ぐみながら、呟くと、ジャンヌは淡々と、

「杏。私は弱かった。勝手だった。だから、誘惑に負けてしまった」

「ジャンヌ? 何を言っているの? 願いは?」

「あなたは夢限少女となった。騙してごめんなさい」

「ジャンヌ?」

 次の瞬間には、杏は白い部屋にいた。

 そこには、自分と同じ年頃の少女がいて、白いシンプルなドレスを着ていた。なんというかそこに立っているのに、現実感を感じられない不思議な雰囲気を持つ少女だった。

 少女は微笑んだ。

「ようこそ。白窓の部屋へ。私は繭」

「ここはなんなの?」

セレクターバトルに勝ったあなたはルリグとなったの」

「ルリグ……」

「全ての夢限少女はルリグとなるの。そして、ルリグはセレクターの肉体を手に入れ、人間に戻る」

「それじゃ、……萌は夢限少女となって……ルリグとなり、萌の体には元のルリグが入ったということ?」

「ウフフ。その通りよ。今、あなたのルリグだったジャンヌがあなたの体で何をしているのかを教えてあげる」

 繭がそう言うと、壁の一部がスクリーンとなり、自分と萌が映った。

 どのような仕組かは分からないが、まるでテレビ中継を見ているかのように映像は鮮明だった。

 

 ジャンヌとなった杏と萌は空き教室にいた。

「まさか先輩が萌を呼び出すなんて。萌の言うことを聞いてくれる気になったの?」

 萌が問いかけると、杏は、

「そろそろ萌のフリをやめたら? あなたは私と同じ元ルリグだということは分かっている」

「! 杏先輩は……」

「今頃、白窓の部屋に行き、どこかのセレクターのルリグとなっているでしょうね」

「まさか萌と昔みたいに仲良くなりたいとか願ったってわけ?」

 杏は冷たく淡々と告げ、萌はシニカルな笑みを浮かべた。

「杏が叶えたのは私の願い」

「どういうこと?」

 瞬間、杏は強烈な一撃を萌の腹に見舞った。

「杏の痛みをあなたに返す。杏は萌を信じて、耐えたけれど、私は受けたものはきっちり返すし、もう2度とこの体は傷つけさせない」

「こんなことしたら、あなた、捕まるわよ?」

「本当にそうかしら?」

「どういうこと?」

「杏は旧家のお嬢様だってこと知らないの? 親は地元でも権力者なのよ。もしあなたが誰かに言えば、私は体についた傷を皆に見せて、前にリンチを受けたことがある。今度も殴られそうになったから、抵抗しただけって言うわ。そうしたら、あなたもタダじゃ済まないわよ?」

「私はただ萌の願いを叶えただけ」

「嘘。杏を傷つけて、喜んでいただけ。杏が傷ついたことを萌が知ることも願っていたでしょう」

「そうよ。その通りよ。そうじゃなきゃ、やってらんないじゃない! せっかく願いが叶うって思ったのに、今度はルリグにされて、自分は乗っ取られて、挙句、他人の体で暮らさなきゃいけないんだから!」

「だから、何? 願いを何かに叶えてもらおうとした私たちの弱さが招いた結果。もし、次、杏に何かしたら、今度はもっと容赦しない」

「旧家のお嬢様だからって……」

「それだけだって思う? 杏がルリグとなったのは今日じゃないの。数日前のこと。ここ数日間、私は色々な証拠を記録に残した。それを元の私の体に入ったルリグに預けた。私に何かあったら、あなたの悪事も私の体に入ったルリグがネットとを通して、証拠を拡散してくれるわ。言っておくけど、私の体に入った元ルリグはあなたと違って善良なの」

「嘘……」

「本当」

 

 ここで映像は途切れた。

「萌はどこなの?」

「さあ」

 杏が尋ねても繭は微笑みで返し、教えてはくれない。

「ところで、ジャンヌの願いを叶えた気分はどう?」

「どうかしらね?」

「あなたは騙されたのよ。憎くない?」

「まさか。感謝しているくらいだわ」

 杏が微笑んで言うと、繭はとてもつまらなそうな顔をした。

「まあ、いいわ。あなたはルリグとして、新たなセレクターの元へ行くの。暗いカードの中で暮らすの。次に萌と会えるのはいつのことかしらね?」

 繭が言い終わると、ブレザー姿だった杏は頭にリボンを付けた袴姿の衣装となり、白窓の部屋から飛ばされるようにして追い出され、黒い空間の中を自分の意志とは関係なく飛ばされ、カードの中と思われる場所に辿り着いていた。

 とても暗く、何も見えない。

「萌もジャンヌもこの暗闇の中に最初はいたのかしら……」

 時間がいくら経ったかはカードの中なので知らないが、いくらか寝ていたと思う。そして、薄明りで目が覚めた。

 薄明りは徐々に光となり、カードの向こうに1人の少女がいた。

 ショートヘアで賢そうな少女だった。

「名前は?」

「……ふたせ……文緒。私は元ルリグだったから、夢限少女のことも知っている」

「そう。話が早くて助かるわ。私はアンよ」

 文緒はウィクロスをモチーフにした小説を書いているのだという。

「私は元の文緒のために書いている。でも、今は続きが書けない。私は続きを書きたいだけ。だから、バトルを続けているの」

「そう。それなら、私もルリグとしてお手伝いしてあげるわ」

 ジャンヌが杏を守ろうとしたように、杏のために、他のルリグとバトルを続けたように、アンも文緒のためにバトルをすることにした。

 そして、いつか再び、人間に戻ったら、人間に戻ったジャンヌと萌に会い、一緒に遊びに行くのだ。