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趣味の創作を中心に色々書いてます。

【2次創作】WIXOSSアン小説2

第1話を読んでいない方はこちらからどうぞ

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 数日後の昼休みに萌は昼食を食べに、杏のクラスを訪れることはなかった。いつも昼休みは欠かさず杏のクラスに顔を出していたので、いないのは変な感じがしたが、萌にもクラスメイトがいるだろうと深く考えることはなかった。

 放課後、文化祭に向けての演劇の練習が終わったあと、杏は萌と一緒に帰り道を歩いていた。周りには他の部員たちもいる。

 そんな中、萌は杏の耳元で、

「放課後。部活の前に話したいことがあるから、2階の空き教室まで来てほしいんだ。2人っきりで」

 杏は大事な話なのだろうと思い、頷いた。

 

 翌日の放課後に杏は2階の空き教室へ行ったが、萌は来ない。

 演劇部も気になったので、部室へと行くと、萌が血の付いたナイフを片手に持っていて、主役のアリス役の3年生の女子は顔から血を流して床にうずくまっていた。

 杏は絶句し、萌は妖しげな笑みで、

「杏先輩。これで主役が出来るね」

「何言ってるの?」

 杏は激しい動揺を隠せず、とても苦しく、頭がどうにかなってしまいそうだった。

 周囲の部員たちは萌の言葉を聞き、

「杏! お前が萌にやらせたのか!」

 詰問され、杏は頭をぎこちなくゆっくりと横に何度も振るので精いっぱいだった。足はがくがくと震えて、動かせない。

 部員たちの疑いと嫌悪、軽蔑が入り混じった瞳がナイフのように杏の心に突き刺さる。そして、何よりも愛くるしい子犬のような可愛らしさを持っていた萌は今では狂犬のような鋭い眼光で、邪悪な笑みを浮かべており、杏は戦慄した。

 アリス役の女子は病院へと運ばれた。萌は多分、警察に行ったのだろう。

 杏は会議室に連れていかれ、脂汗が止まらず、うつろな瞳で椅子に座っているので精いっぱいだった。

 

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